鉄欠乏性貧血とは、貧血の中でも最もよく見られる貧血で、体内の鉄が欠乏することでヘモグロビンが十分に作られずに貧血になります。
なお、鉄は赤血球のヘモグロビン成分の1つで、体内のヘモグロビンに含まれている鉄の総量は2500mgといわれています。
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鉄欠乏症の症状には動悸、めまい、息切れ、疲労、耳鳴り、集中力の低下、スプーン状爪、口角炎、嚥下障害などがありますが、このような症状慣れてしまって鉄欠乏症に気がつかない患者さんもいます。
鉄欠乏性貧血の原因は体内の鉄が欠乏することが原因ですが、鉄の欠乏を引き起こす要因には鉄分を含む食物の摂取不足、鉄の吸収不全、妊娠などによる鉄の需要増大、月経などによる鉄の大量喪失などがあります。
また、痔による出血や消化管出血によっても鉄欠乏貧血を引き起こす可能性があります。
貧血は血液検査でのヘモグロビン濃度などで診断できます。
貧血の種類を調べるために、血液像、血清鉄、網状赤血球数、骨髄穿刺、フェリチンなどを実施して、血清鉄やフェリチンが基準値より低値であれば鉄欠乏性貧血の疑いがあります。
また鉄欠乏性貧血では網状赤血球数が高値となります。
以下に、血清鉄、フェリチン、網状赤血球数の基準値を記載します。
1.血清鉄…男性:90〜150μg/dl、女性:60〜120μg/dl
2.フェリチン…男性:20〜220ng/ml、女性:10〜85ng/ml
3.網状赤血球数…0.5〜1.5%
鉄の欠乏状態は鉄分が豊富な食事で体内の鉄を補うことは難しいため、鉄剤を飲むことが基本となります。
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